南国興産の創業は、1973年。それから今日に至るまで、日本の食生活は豊かになり、食肉の消費量は増大しました。その裏側で、日本有数の畜産物生産基地である南九州では、副次的に生まれてくる畜産副産物の量も増大しています。
また、一方では国家レベルで環境対策や「BSE」等の法的規制が進み、地域の畜産農家は、厳しい安全対策を迫られ、家畜排せつ物の処理に頭を悩ましています。
南国興産は、限りある命から生まれてくる畜産副産物を、徹底した安全管理の下で資源として再生する仕事に取り組んでいます。
特に、バイオマス資源である家畜の排せつ物は、蒸気と電気にエネルギー転換して、資源再生に利活用しています。
地域の農畜産業や、食品産業が排出する未利用資源は、飼料、肥料に再生して利用する等「資源循環型社会の構築」なくして、地域農業の発展はありません。
私たち南国興産グループは「地域農業と社会の発展に貢献する」という経営理念の下で農畜産業の裏方として、ひとつひとつ支えていきたいと考えています。
たった一つの限りある命の副産物から、一粒の飼料を、一滴の油脂を製造し、その製造に必要なエネルギーを家畜の排せつ物から賄います。
この資源循環の取り組みが、この社会を一歩一歩未来へ前進させるものと信じて、これからも活動に邁進します。

